筋機能訓練(MFT)

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「お口ポカン」「口呼吸」、気になっていませんか?

テレビを見ているとき、お口がポカンと開いている。寝ているときにいびきをかく。食事のとき、クチャクチャと音をたてて食べる——。日常のふとした場面で、お子さまのこんな様子が気になったことはありませんか。

  • 口がポカンと開いていることが多い
  • 唇が乾燥して荒れやすい
  • 唇を閉じると、顎先に梅干しのようなシワができる
  • クチャクチャと音をたてて食べる/食べこぼしが多い
  • 口呼吸が習慣になっている
  • いびきをかく/朝なかなか起きられない
  • サ行・タ行など、特定の音が言いにくい
  • 猫背や頬杖が多い

一つでも当てはまる場合は、それは単なる「癖」ではないかもしれません。舌や唇、頬など、お口まわりの筋肉がうまく働いていないサインの可能性があります。

こうした状態は「口腔機能発達不全症」という疾患として位置付けられており、近年ではお子さまの健やかな成長に関わるお口の機能の問題として注目されています。放置すると、歯並びだけでなく、呼吸・睡眠・姿勢など、お子さまの成長や発達に影響することがあります。

口呼吸が体に与える影響

鼻は、吸い込んだ空気を加湿・加温し、ホコリや菌をろ過する「フィルター兼エアコン」の役割を持っています。口呼吸ではこの機能が働かず、冷たく乾いた空気がそのまま気道へ入るため、質の良い呼吸がしにくくなり、脳や筋肉に酸素が十分行き渡りにくくなることがあります。

その結果、虫歯・歯肉炎・口臭のリスクが高まるだけでなく、集中力の低下や睡眠の質の低下、猫背などの姿勢の崩れにもつながります。歯並びの乱れも、こうした「口呼吸の連鎖」の一部として起きていることが少なくありません。

お口まわりの筋肉のバランスを整えるトレーニング

お口ポカンや口呼吸の背景には、舌が正しい位置に収まっていないことや、唇を閉じる力が弱いことなど、お口まわりの筋肉の使い方に原因がある場合があります。
MFT(口腔筋機能療法)は、舌・唇・頬などのお口まわりの筋肉を正しく使えるようにするためのトレーニングです。

お口まわりの筋肉のバランスが整うことで、歯並びを乱す原因へのアプローチにつながります。

当院では、歯科衛生士がお子さま一人ひとりのお口の状態に合わせてメニューを組み、ご家庭でも無理なく続けられる方法をご提案しています。
中心となるのは、次の4つのトレーニングです。

当院で行う具体的なトレーニング内容

①舌の正しい位置を覚えるトレーニング舌の先は本来、上の前歯の少し後ろにある「スポット」に軽く触れ、舌全体が上あごに収まっているのが理想的な位置です。
舌が下がったままだと歯列を内側から支えられず、出っ歯や開咬(前歯が噛み合わない状態)の原因になることがあります。スポットに舌先を当て、舌全体を上あごに吸いつける練習を通して、正しい舌の位置を身につけていきます。
②あいうべ体操「あー」「いー」「うー」「べー」と、お口を大きく動かす体操です。
口まわりの筋肉をバランスよく使えるようになり、唇を閉じる力を育てることで、口呼吸の改善にもつながります。道具がいらず、毎日の生活の中で無理なく続けられるトレーニングです。
③口唇閉鎖トレーニング意識しなくても、自然に口を閉じていられる力を育てる練習です。本来、安静にしているときは唇が軽く閉じ、鼻で呼吸しているのが理想の状態。唇や口まわりの筋肉を鍛えることで、頑張って閉じるのではなく「閉じているのが当たり前」の状態を目指します。
④鼻呼吸トレーニング口呼吸が習慣化していると、意識するだけではなかなか鼻呼吸に戻れません。
唇を閉じる練習や、鼻で呼吸する意識づけ、呼吸しやすい姿勢の指導などを組み合わせ、お子さまの状態に合わせて鼻呼吸が無理なく習慣になるようサポートしていきます。

MFTは矯正治療とあわせて効果を発揮します

MFTは、お口の機能を整えるためのトレーニングです。お口の機能が改善することで歯並びに良い変化がみられる場合もありますが、それだけで改善できる歯並びには限りがあります。

そのため当院では、MFTをプレオルソ・マウスピース矯正・顎顔面矯正などの治療と組み合わせながら、お口の機能と歯並びの両方にアプローチしています。

「うちの子も当てはまるかもしれない」と感じたら、まずは一度お口の状態を確認させてください。

トレーニングから始めるのか、プレオルソ(予防矯正)・マウスピース矯正・顎顔面矯正と組み合わせるのか――お子さまのお口の状態や成長段階に合わせた進め方を、鈴蘭台おとなこども歯科・矯正歯科がご提案します。

よくある質問

Q. 何歳から始められますか?

A. 3歳ごろから可能です。お子さまの理解度に合わせて、無理なくできるトレーニングからご提案します。始める年齢が早いほど習慣化しやすく、効果も出やすい傾向があります。

Q. 家でどれくらい練習が必要ですか?

A. 1日数分のトレーニングを毎日続けるのが基本です。長い時間やることよりも「毎日続けること」が大切なので、続けやすい時間帯や回数を一緒に決めていきます。

Q. MFTだけで治療は完結しますか?

A. お口の機能の改善は期待できますが、歯並びそのものを大きく動かす治療ではありません。すでに歯並びの乱れがある場合は、プレオルソ・マウスピース矯正・顎顔面矯正など装置を用いた治療と組み合わせてご提案します。

Q. 通院頻度はどれくらいですか?

A. 1〜2か月に1回が目安です。トレーニングの精度やお口の機能の変化を確認し、必要に応じてメニューを調整します。

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